97年8月10日(日)

走り続けて2時間・・
やっと名古屋を越え、小さなパーキングエリアで仮眠する。

・・・・が、起きて見ると体中が、かーーいかい、
蚊の、<猛攻撃>を受けちまったぜ。
しかし、この程度では、へこたれない強い男達。
それが、俺達ワイルダーなのだ。・・・ボリボリ・・・


あと、富士山まで200キロぐらいだ!!
しかし、いくらワイルドな俺達でも、
一晩で、400キロは、辛いよな。
予定は未定、未定は、俺様。だから目標を
浜名湖サービスエリアに変えたのさ。
時速90キロで、かっ飛ばす俺達を、どんどん、どんどん、どんどん、
抜いていきやがる。
スポーツカー、トラック、ワゴン車、RV車、
さらには、軽トラまでもが、この俺を抜いてゆく・・・
「フッ 俺達もなめられたもんだぜ、」

しかし、時計の針も4:30をまわる頃、
ようやく浜名湖サービスエリアの看板がみえた。
俺は、おもわず、小さなガッツポーズを、して見せた。
「フッ 俺もまだまだ青いナ、これしきで喜ぶとは」


浜名湖サービスエリアでは、なぜか神戸ドーナツが、あり
俺は迷わず神戸ドーナツと、カツカレーをほうばった。
そして、そのあと日の出の、シャッターチャンスをうかがう。
・・・と、その時 足元で何かが、うごめいた!!

「うっ うっわーーーーー!!!!」
まわりの、人々が俺のほうに大注目する!!




ウサギちゃん二匹だった。

人々は、くすくす笑っていやがった。
「くっ よそ者にバカにされたぜ」
しかし、俺は照れない。
なぜなら、俺が、よそ者だからだ!
312,6キロ  (11,9リッター)

浜名湖を出て、すぐにまたまた雨がぱらついてきた。
いくらバカな俺でも、二度も同じ事をするほどばかじゃあない。
俺は、すかさずパーキングエリアに入り、
かっぱに着替えてすばやく出発した。
出てすぐに日本平トンネルが、見えてきた。
そして、そのトンネルを抜ければ、そこは晴天だった。
おもいっきり晴れていた。
「くそっ 一度ならず二度までもやられたぜ」

俺はすかさず次のパーキングに入り、かっぱを脱ぎ去った。
永遠、走り続けてやっと富士インターが、見えてきた。
俺は、おもわず小さな声で「やったぜ!!」とつぶやき、
そして、小さくガッツポーズをして見せた。
「おっと、またやっちまったぜ」
富士インターを降りて、俺達は朝霧高原の方へと向かっていった。
この朝霧高原とは、景色が綺麗で有名な所で、
俺達はまずここを、目指すことを前々から話し合っていた。
「あの、場所でマウント富士を撮ってやる!」・・・と、
「グリーン、やっと、第一の目標の場所に着いたな。」
しかし、マウント富士は、その姿を隠していた。
「へっ さすがの富士もこの俺様には、びびってしまったか?」
俺は、それだけ言うと「はぁーーー」と、臭いため息を、ついた。
「まぁ いいさ、こんな日もあらぁな  温泉にでも行くか。」
俺はマップを広げた。
ここから一番近い温泉は、下部温泉と言う所か、
距離にして20キロ、700m級の山を、一つと言ったところだな。
俺はすばやくマップを、しまい温泉へと出発した。(ドッドゥドッドッ)
走り出してから20分、細い細い林道を抜けて、
ドンドンと山の頂上へと、進んだ。

そして、そろそろ頂上付近という時
目の前に信じられない試練が、待ち構えていた。
「みっ・・道がなっ・・無い」
俺は、自分の目を疑った。・・・・

疑ってみると、不思議な事に、トンネルが見えた。
「疑って、良かったゼ!」

俺は深い霧の中トンネルへと向かって行った。
ガビーーーン!! 真っっっっ暗やないけぇーー
なんと!!今まで見た事の無い、究極の暗闇トンネルが、
高さ2m幅3mぐらいの行き止まりかも、しれない様な、
トンネルが、俺達に勝負を挑んできた!!

<アーミー>・・「どうする、、グリーン、、」
<グリーン>・・「行くっきゃ無いっっしょっ!」
即答だった・・・
くっ クソー 俺は暗闇が嫌ぇなんだよー
しかしそんな弱みは見せれない。
なぜなら俺はワイルドだから・・・いっいくぜ!(ドッドッドッ)
「なんて暗いんだ、3m先しか見えちゃいねぇ」
もちろん出口など見えるはずも、ない。   ピチャーン

「ひゃーーーーーーーーーーー」
ただの水だった。  「おっおどかしっしやっしやがって」
俺は気を紛らわす為に、超大声でサザンの、フリフリ’65を、
歌ってみた。
「しゃれたマンボの・・ステップ・」

すると遠くの方に一筋の光が見えた。
「フリーーフーーリー・・やったーー」
アクセルオン!!ビューーン
 やっとの思いでこの難敵トンネルを抜けきった。

「フィウーー、なかなか手強い相手だったぜ!」
そして俺は、なにもなかったかの如く
くわえタバコで、温泉へと向かった。

ようやく下部温泉に、ついた。
まるで、もう何日も過ぎた様な錯覚に、おちいるぜ。

俺は1時間余りここで休憩をして、次は違うルートで再び富士へと向かった。


富士近辺でキャンピングできる場所を探しながら
カメラを撮り、そしてまた探す。

なにやらさっきから、ガリバー王国という看板が
目についてるんだが地図を見ても、サッパリわからない。
やばい!!あせりが出てきた。
あたりは、薄暗くなってゆく。


と、その時一人の青年が、夕暮れに佇んでいた。
俺は聞いた。
 「この道、まっすぐ行くとドコにいくんだい?」


「でっかい王国さ。」

・・・?
・・・?

俺は、疲れきったご様子です。
はやく、キャンプしなきゃ、ビバーグしなきゃ、

しかし、どこもかしこも禁止フダがさしてある。
「しかたないキャンプ場(有料)を探すとするか。
俺はすぐさま近くのキャンプ場を、見つけ
すばやくテントを張り、すぐさまねるぜ・・zzz
PM8:00オヤスミ

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