97年8月9日(土)

出発の夜の空は、どんよりくもってる。
今にも雨が降りそうだ。
ウワサによると台風が日本海辺りを、うろついているらしい。

しかし俺達ワルには、キレイなお星様は似合わない
ワルにはこれぐらいのコンディションが、丁度いい。

俺は、グリーンに荷物を、積み込み「たのむぜ!グリーン」
そう一言だけ言うと、おもむろに、たばこに火をつけた。カチャ
「フゥー これが、灰になったら出発とするか。」

PM10:00キッカリに俺は、アクセルを開けた。
俺達は、スムーズに西宮から名神に乗った。

その途端、空からポタポタと、きやがった。
「次の、吹田サービスエリアで、かっぱを着るか」

そのまま俺は、吹田サービスエリアに、入り一息ついて
エンジンを、切った。

そして、おもむろに、
かっぱを出そうとした 次の瞬間!!  「ワイルドなお前に、かっぱは似合わねえゼ!!」

・・グリーンだ!こいつは、たまに俺に、語りかけてくるんだ。
「それも、そうだな」
当然の様に、何も着ないで、再び走り出した俺達を、
またもや、雨が襲いまくる。(ザァーーー)

・・・着れば、よかった・・・

しかし、俺達は、あわてない。
なぜなら、俺達はワイルドだからさ。

とは、言うものの、さすがの俺達も、このダムをひっくり返したような、雨には、かなわねぇ。
俺達が、いくら怖いもの無しだからと言っても
大自然の大脅威には、勝てるかもしれねえが、勝てねえさ。
ワイルドの称号は、とりあえず預けるゼ!  雨よ



そして、俺達は草津サービスエリアにて、しばし休む。
時計の針は、12:00を少しまわってる。
「朝までに富士につかねえと、まじぃナ。」
そう思いながらも、ここで記念撮影。(カシャッ)
さすがに、三脚立てて一人で笑顔たぁ、少々照れるゼ。
さぁ このたばこが灰に、なったら出発するとするか。
AM12:20

 < もどる >                     < 第二章へ >