11月のある日のこと。 家庭教師の笵さん(笵さんには色々と連れていってもらった)より 日本のTVドラマが大教室(講堂)で放送しているので 一緒に見に行きませんかと言われ、暇だったので行くことにした。 場所は大学にある大講義室で黒板の所に暗幕を張り、 さながらミニシアターというか映画館のようであった。 土日など教室が空いているときに 中国、アメリカ、ヨーロッパ、日本などのドラマや映画を放送しているらしい。 日本のTVドラマも人気があるようで たびたび放映しているようだった。 大連に限らず VCDショップへ行くと 日本のTVドラマをVCD化して販売している。 12話ものなどをワンパックにしている。 台灣へ旅行したときもたくさん売っていた。 どうしてアメリカなどでなく日本のTVドラマに人気があるのか 理由がわからないが、人種(顔)が似ているので 感情移入しやすいのだろうか?(よくわからない) 圧倒的に英語を学習している生徒が多いにも関わらず 見に来ている。 大連理工大学では12話もののドラマは二日にわけて放映する。 初日で6話分、翌日が6話分。一話が約40分強あるので 一日だけで240分。4時間強の長丁場である。 私は二日目のを見た。 『愛していると言ってくれ』というTBSのTVドラマであった。 恥ずかしながら、この手の番組は今迄あまり見たことがなかった。 昔あんまり人が言うので見たのが 「東京ラブストーリー」と「高校教師」だった。どちらも面白かったが それ以上感化されるものでもなかった。 爾来見ていない。 ドラマものといえば NHKの日曜八時の大河ドラマかNHKの朝の連続ドラマくらいである。 大河ドラマは12歳の時からはまっている。ませたガキであった。 これはだいたい欠かさず見続けている。 じいさんが毎週飽きもせず 水戸黄門を欠かさず見ているような感じで 私は大河ドラマを見ている。 それはともかく『愛していると言ってくれ』である。 詳細はよく覚えていないのだけれど 普通に見てこちらが笑う場面なのに 見ている中国人学生は笑わず、彼等が笑っている場面では (えっ!?何で笑うの?)と思ったりと 意外と意識に微妙な差異があって驚きだった。 あと面白かったのが ちょうど夕刻から始まったのだが 各人いろいろお菓子など持ち込んで、バリボリ食べながら見ている。 (何を食っとるんかいなぁ〜)と注意深く見ていると すぐ横にいた眼鏡をかけた女子大生は ナント!ひまわりの種を食っていた。 ひまわりの種といえば、 小学生の頃、ハムスターのエサにやっていた。 つまり私の回路には 『ひまわりの種=ハムスターの食べるもの』があったため そのバリボリ食べるさまを見て驚いてしまった。 しかしこういったTVドラマがきっかけで 交流が深まるのはとてもいいことだと思った。 このTVドラマ、 字幕が繁体字だったので台灣あたりで翻訳し制作されているのだろう。 |
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