巧みなり!金さん
少し歩くと思い出したように
カラオケがあるので、そこに行きましょうということで
最初に会った書店の近くにある店へ行く。
店の看板らしい看板はなく、人通りも少なく
今にして思えばあやしいと言えばあやしいのだが
こっちは酔っぱらってるし、外は寒いし、
今迄の金さんの素行から考えると
まさか彼がボッタマンだとは思えない。
そのままドアを開け
店の中へ入る。
いきなり地下になっていてせまい階段を降りる。
店内は暗く、カラオケのある部屋へ通される。
金さんを含め、男3人で入店したわけであるが
若いホステスさん3名が入ってくる。
この点、日本のカラオケ店と思っていたので面食らう。
う〜ん、これは2万円はいくなぁ〜 まっいいか
最初はビールだったのが、
ウィスキーはどうかと聞いてくる。
少しならいいやと思っていて、飲んでいたのだが
後は、思い出そうにも思い出せない内容の(いわゆる世間話)話をし、
ホステスさんはマイクをとり賑やかに歌う。
そういえば「オジャパメン」を唄ってたような・・・。
話の節々で
最近の若いもん(新世代:シンセデ)は・・・を連発していた金さんだが
フルーツがでて
やがてお開き・・・。
まるで潮が引いたようにホステスさんがサッと消え
代わりにマスターらしい
ごっつい体つきをしたおっさん(ボッタマン2号)の登場・・・。
2号は言う。
「お代は150万○▼×♀★♂●◎□◇・・・W(ウォン)です」
我々:「◎■☆◎・・〒※@・・・・」
150万W!?ゼロが一個多いような・・・。
私も仕事でお客さんを接待してきて
それなりに夜のお店へ行ってたものの
単純計算で15万円もするようなところで飲んだことはない!
上司に(接待の金額が)多すぎると怒られたのでも5人で6万だ。(笑)
(それに懲りてそれ以降はやってない・・・)
手持ちは1万円強しかない。
金さんも財布からお金を出すが、とても足りない。
3人の手持ちを合わせても、出るのはため息ばかり・・・。
ここで料金表を見せてもらって確認するが後の祭り。
おまえ達は飲んだんだろう!食ったんだろう!歌ったんだろう!
なら払え!とおっさん。
まっ 確かにそうなんですけどね。
手が早く気の強いワイルドな弟がおっさんに「なんでやねん」と突っかかるも
痛い目にあったところでメリットはない。病院でも行くことになると
ここは外国だし、大変だ。
でもないものは払えない。ホテルに戻ってもそんなお金はない。
だいいちそんな現金、生まれてこの方一度しか持ち歩いたことはない。
カードは持ってるか?と ごついおっさん。
あるのはある。
なら近くにATMがあるから
ワシがついていったる。そこで金払えということになった。
ATMへ行くのは行くが
高すぎるを連発し、やりとりの結果
130万Wにまけてもらった。
話半分でこういうとき香港映画やヤクザ映画などで
恐いところへ連れて行かれると思った私は
わが身の不幸を嘆きながら(アイゴー(T_T))も
ごついおっさんと二人してATMへ行くことになる・・・。
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