アイゴー (*_*) ATM
寒くて暗ーい夜道をごっつい体のボッタマン2号とテクテク歩いた。
これは最悪の場合
恐いところへ連れて行かれてお金を渡した後ボコボコにされるかな?と思っていたが
そういうことはなく、4、5分ほど歩いた。
ATMは、なんと先程便所に行った場所と同じく地下鉄の地下道にあった。
地下道というより地下街という雰囲気であった。
おっさんはATMを指さす。
表記はハングルで使い方がわからなかったが
おっさんが「兄ちゃん、こないするんや、見てみぃー」と説明する。
心の中は、
「ATMよ、認識すんなよ〜 」であったが、
律儀に認識した。
1回で10万W出てきた。
私は、出てきた10万Wをおっさんに
ほれっ と手渡すと
おっさんは受け取らず、レシートだけをとる。(このへんがプロの手口)
私はポケットにお金を入れ、
一連の作業を続けた。
途中あることを思い出した。
そういえばキャッシングは10万円以上はできなかったのでは・・・?ということである。
ということは、請求された13万円のうち
3万円はなんとか理由をつけて逃れるのでは?と一瞬頭をよぎった。
なんかうれしくなるも、ポケットの中は
1万Wで一杯でこぼれそうになった。
(70枚近いお札をポケットに入れてみてください。どんな状態になるか想像してください)
8回目・・・9回目・・・・
10回目・・・。
よっしゃ!次は出ないはず・・・・。
カードを入れる。
暗証番号を入力・・・。
10万Wを指定・・・・。
OKを押す・・・・。
アイゴー (*_*) 出た〜
律儀なことにお金は出てきた・・・。
フッ〜とため息をつき、一連の作業を終える。
書くとアッという間だが、結構この時間は長かった。
ボッタマン2号は少し日本語が喋れるようで
昔日本でこのようなボッタクリに遭ったと言っていた。
「その恨みを今ここで晴らされているのか?」
まさしくうなだれた状態で店へ戻った。
部屋には弟と金さんがいた。
弟は金さんと言い争ったらしいが、
その場の雰囲気は、まるで時間が止まっているような感じであった。
人間不思議なもので、こういううなだれた状態でも
皮膚感覚は冷静である。
なんか臭うと思って聞いてみると
金さんが、ゴミ箱へ小便をしたということだった。
「おまえ、こんなとこで、普通するか?!」と思いつつ
お金を支払うと、私、弟、金さん、おっさんと4人で店を出て通りに出た。
唖然呆然としている状態で歩いていると
金さんがタクシーを捕まえる。
我々二人をタクシーに乗せ、金さんは運転手に「ロッテホテル」と告げ、
お金を支払い、その場で別れた。
請求された代金の1/3を金さんも払うということで
ホテルの客室を教えていたが、勿論彼が来ることはなかった・・・。
翌日から、今回の旅行のメインである天安の独立紀念館であったが、
気分がずっと落ち込んでいたのは言うまでもありません。
教訓:知らない人には十二分気をつけましょう。
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